小児発育矯正とは
小児発育矯正は、成長期の子どもの歯並びや顎の発育を正常に導くための矯正治療です。
この治療は、乳歯から永久歯への生え変わりや顎の成長を見据えた早期介入が特徴で、不正咬合や歯列の乱れを予防・改善します。柔軟な顎骨を持つ成長期に行うことで、より効果的に治療が進められ、取り外し可能な装置や固定式の装置を使い、正しい噛み合わせと美しい歯並びを形成します。
これにより、口腔機能の向上や顔のバランスを整え、子どもの自信や社会生活にも良い影響を与えます。専門の歯科医師と連携し、適切な時期に適切な治療を行うことが重要です。
歯並びによって起こる不調
- 虫歯や歯周病になりやすくなる
- 顎関節症の発生リスクが高まる
- 発音しにくい、滑舌が悪くなる
- 食べ物が噛みにくくなる
- 全身の不調を引き起こす可能性がある
- 見た目にコンプレックスを感じる可能性がある
小児発育矯正のメリット
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メリット 01
虫歯予防
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メリット 02
滑舌がよくなる
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メリット 03
咀嚼機能の改善
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メリット 04
いびきの改善
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メリット 05
顎の成長のバランスが整う
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メリット 06
コンプレックスからの解放
始める時期と治療期間
小児発育矯正は、一般的に6歳から12歳頃の成長期に始めるのが理想です。
この時期は顎の成長が活発で、柔軟性が高いため、効果的な矯正が可能です。治療期間は個々のケースにより異なりますが、通常1年から3年程度です。早期の診断と治療が、将来的な歯科問題を予防し、健康な口腔環境を保つ鍵となります。
装置の種類
可徹式矯正装置
可徹式矯正装置は、お子様の発育段階に応じて使用される取り外し可能な矯正器具です。
この装置は、歯列や顎の成長を促進し、正しい噛み合わせを形成することを目的としています。食事や歯磨きの際には取り外せるため、口腔衛生を保ちやすく、お子様の負担を軽減します。適切な使用により、将来的な歯並びの問題を予防する効果があります。
可撤式矯正装置の例
- 拡大床
- バイオネーター
- リップバンパー
- ムーシールド
固定式矯正装置
固定式矯正装置は、お子様の歯列や顎の発育を矯正するために使用される装置で、歯に直接装着するため取り外しができません。
ブラケットやワイヤーを用いて歯を正しい位置に導くことで、長期間にわたり持続的な矯正力を提供します。
食事や歯磨きがやや難しくなるため、口腔衛生に注意が必要です。定期的な調整と管理により、効果的に歯並びや噛み合わせを改善します。
固定式矯正装置の例
- クワドヘリックス
- 急速拡大装置
- リンガルアーチ
- タングガード
顎外固定装置
顎外固定装置は、お子様の顎の成長や歯列の矯正をサポートするために用いる外部装置です。
ヘッドギアとも呼ばれ、頭や顔に装着して顎の位置や歯の動きを調整します。通常、夜間や家庭内で使用され、顎の成長方向を制御し、正しい噛み合わせを促進します。取り外し可能で、使用時間や方法は専門家の指導に従います。
定期的な使用により、将来的な歯並びや顎の問題を予防・改善します。
顎外固定装置の例
- 上顎前方牽引装置
- チンキャップ
- ヘッドギア