ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正は、歯列矯正の代表的な方法で、ブラケットと呼ばれる固定装置を歯に装着し、ワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく治療法です。

この装置を用いることで歯に恒常的な力がかかり、歯並びや噛み合わせを徐々に改善します。ワイヤー矯正は、さまざまな不正咬合や歯列の乱れを矯正するのに効果的で、細かな調整が可能なため、複雑なケースにも対応できます。

治療期間は通常1年半から3年ほどで、月に一度程度の定期的な調整が必要です。金属ブラケットのほか、透明のブラケットもあり、審美面での配慮もされています。

ワイヤー矯正は、長年の実績と確かな効果が期待できるため、多くの患者様に選ばれている治療法です。

写真:ワイヤーあり、ワイヤー無しの比較

ワイヤー矯正のメリット

  • メリット 01

    様々な歯並びに対応できる

  • メリット 02

    効率的に歯を動かせる

  • メリット 03

    細かい調整が可能

  • メリット 04

    マウスピース矯正よりも
    費用を抑えられる

ワイヤー矯正のデメリット

  • デメリット 01

    矯正装置が目立つ

  • デメリット 02

    取り外しができない

  • デメリット 03

    食事が歯や装置に
    詰まりやすい

  • デメリット 04

    歯が磨きにくい

  • デメリット 05

    痛みを感じることがある

ワイヤー矯正の種類

表側ワイヤー矯正

表側ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす一般的な矯正方法です。

ブラケットは金属製や透明な素材などがあり、見た目に配慮した選択肢もあります。この矯正方法は、細かい調整が可能で、さまざまな歯並びの問題に効果的です。

見えない矯正(舌側ワイヤー矯正)

舌側ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを歯の裏側(舌側)に装着する矯正方法です。

外見からは装置が見えないため、審美的な面で優れています。外見を気にする職業や日常生活においても、矯正治療を目立たせずに進めることができます。治療効果は表側矯正と同等で、歯並びや噛み合わせの改善に効果的です。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、上顎の歯の裏側(舌側)にブラケットを装着し、下顎の歯の表側にブラケットを装着する矯正方法です。

このため、笑ったり話したりしたときの目立ち方を抑えつつ、効果的な歯列矯正が可能です。審美性と機能性を兼ね備えており、特に上顎の見た目を気にする方に適しています。

矯正で使用する装置

メタルブラケット

最も一般的に使用されているのがこのメタルブラケットです。金属製のブラケットは丈夫で壊れにくいという特性があり、価格も最も安価です。しかしその一方で目立ちやすいというデメリットがあります。

セラミックブラケット

歯の詰め物などにも使用されるセラミックのブラケットは、透明のブラケットで目立ちにくいのが特徴です。着色や変色もなく丈夫なため、審美性を重視する患者様に選ばれています。

ホワイトワイヤー

ブラケットに通すワイヤーは通常シルバーですが、ホワイトワイヤーは白い金属でコーティングされたワイヤーです。ホワイトワイヤーとセラミックブラケットを同時に使用することで、矯正装置をより目立ちにくくすることができます。